『蕎麦辞典 新装版

 植原路郎著 東京堂出版
 昭和47年刊行の本の新装版。そば料理のほか、道具、看板・広告、そば粉、産地、江戸のそば、そばの値段、雑話・奇談、地方のそば、人物、文芸、風習、栄養・薬効など、そばに関する総合的な辞典です。改訂新版もでています。


『蕎麦の事典』

 新島繁編著 柴田書店
 そば料理、そば打ち、製粉、道具を中心にした事典です。同じ項目でも上記『蕎麦辞典』と内容にこまかな異同があり、比べて読むと興味深いです。写真や図版も多く読みやすい構成です。講談社学術文庫にも入っています。


『蕎麦の世界』

 新島繁・薩摩夘一編 柴田書店
 そば店店主、製粉会社社長、学者、川柳作家、時代考証家、落語家など各界の一流の著者がさまざまな角度からそばの魅力について書いています。そば好き必読の書。


『そば・うどん百味百題』

 柴田書店書籍編集部編 柴田書店
 そばの章は77題あり、歴史・文化編、品書き編、技術編、材料・道具編に話題をわけています。「二八そばの由来」「なぜ花巻というのか」「生粉打ちの意味」「石臼の構造と仕組み」など、興味深いテーマ満載です。新版もでています。


『赤間茶屋「あ三五」そば歳時記』

 磯辺久生著 図書出版花乱社
 赤間茶屋「あ三五」の店主である著者が「日本そば新聞」に連載した百話を二十四節季にそってまとめなおした本です。お品書きのあれこれ、季節の膳、日本の風俗など、江戸のそば文化に関心のある人に読んてほしい一冊です。


『そば蕎麦百珍』

 福田浩著 柴田書店
 江戸前料理店主人の著者が、江戸時代の料理本を参考にしてつくった四季折々のそば料理を、うつくしいカラー写真で紹介しています。巻末には各料理の簡単なレシピと出典を収録。


『健康食そば』

 那須奎介編 農山漁村文化協会
 そばの効用、そばつゆ製法、手打ち入門、そば料理、郷土のそば食、乾そばのおいしい食べ方、そばの栽培など、そばについてわかりやすく解説しています。


『そば学』

 井上直人著 柴田書店
 副題に「sobalogy−食品科学から民俗学まで」とあるように、植物のソバ、食品のそば、古典に出てくる蕎麦を農学博士の著者が幅広い角度から学問的に考究し、sobalogy(そば学)の確立を企てた本です。


『OYSYそば』

 柴田書店編 柴田書店MOOK
 日本全国の郷土そば、有名そば店店主のそば打ち実況、そば打ち入門、そば料理、そばのおいしい全国200店(詳しいインデックスつき)など。多くのカラー写真と図版でそばの魅力を紹介した便利な一冊です。


『おいしい出雲そばの本』

 白石昭臣編 ワンライン
 出雲そばの手打ち技術、座談出雲そばの風土と伝統、おいしいそば料理、座談信州そばと出雲そば−比較討論、三瓶そば、隠岐そば、そばの栄養学、そば好きの蕎麦サークル、島根のそば屋さん、資料編など、出雲そば好き必読の書。


『蕎麦入門』

 新島繁著 保育社カラーブックス
 ソバの栽培、製粉、そば打ちから盛り出し、そば品書き、道具、浮世絵、そば報条、そば史抄、そば屋の屋号、そば風土記、そばの食べ方、そばのなぞなぞ、そば店案内など、豊富なカラーとモノクロ写真でそばの魅力を紹介しています。


『そば読本』

 中公文庫編集部編 中公文庫ビジュアル版
 そば店店主そば談義、そば好きのそば猪口談義、古川柳にみる江戸の蕎麦、戸隠高原、そばの里山形、家庭で作るそば料理、創作そば会席、そば粉のパン、京のそば菓子、そばが旨い評判店ガイドなど、多角的にそばの魅力を知ることができます。


『もっとソバ屋で憩う』

 杉浦日向子とソ連編著 新潮文庫
 『ソバ屋で憩う』の改訂増補版。漫画家で江戸風俗研究家の杉浦日向子さんとそば好きの仲間たちが、東京と全国各地の憩えるそば屋さんを紹介しています。そば好きだけでなく「そば屋好き」の人にもぜひ読んでほしい一冊です。


『そば通の本』

 サライ編集部編 小学館文庫
 安政6年生まれで浅草「やぶ忠」店主の村瀬忠太郎氏が語りおろし、昭和5年に刊行された『蕎麦通』の復刻版。原文の仮名遣いなどを改め、蕎麦の概説、蕎麦と風土、蕎麦の製法、蕎麦と健康、名高い蕎麦屋、蕎麦屋の習わし、文学に登場する蕎麦他の項目に整理しています。


『そばや今昔』

 堀田平七郎編 中公新書
 並木藪蕎麦初代店主堀田勝三氏が書きためた「うどんのぬき湯」他の遺稿を、二代目店主堀田平七郎氏が編集した本。平七郎氏の「私のそばや五十年」も収録。明治・大正・昭和のよき時代のそば屋の雰囲気をしのべます。


『駅そば読本』

 鈴木弘毅著 交通新聞社
 首都圏のほか北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・近畿・中国四国・九州の「駅そば」紀行、「駅そば」メニュー百科、「駅そば」の主役 麺・つゆの蘊蓄、「駅そば」を彩る名脇役たち、「駅そば」雑考、「駅そば」百年史など、総合的に考察した駅そばファン必読の書。


『東西「駅そば」探訪』

 鈴木弘毅著 交通新聞社新書
 比べると面白い「東西のちがい」、麺・つゆの東西「駅そば」味くらべ、似て非なる東西の「駅そば」、関東ならではの「駅そば」ラインナップ、関西ならではの「駅そば」ラインナップ、水が違う関東と関西、など多角的に東西の駅そばを深掘りした本。写真も豊富に収載。